2023.09.29
先日、クスナミキ通りにある
県庁防災庁舎前広場の宮崎県庁5号館を訪れました。ここは1926年に建設され、
2020年に曳家及び復元工事が行われました。
前回は内部に入ることが出来なかったのですが、
今回は入って見学することが出来ました。
入り口は建物の正面のバルコニーの下の扉ではなく、側面にあるガラスのドアです。
入るとまず左手の階段が目にとまりました。
白を基調とした壁に木彫りの装飾の手すり。
2階に上がるとガラス窓の向こうに、
吹き抜けの天井の美しいホールが見えます。
シャンデリアを模した照明、
側面に配置された窓から光が差し、
外からは気づかなかったのですが、正面のバルコニーの下の扉は教会の入り口のような造りになっていました。
一階に戻りホールの入り口のドアを開けようとしましたが、鍵がかかってます。入れないのか、と思い外に出てうろうろしてると、建物の背中の部分に小さな自動ドアがありました。中に入ると、ちょうど管理室から職員の方が出てきて、見学の方ですね、どうぞ、と鍵を開けてくれました。
ホール内は清掃中だったらしく、ずらりと並んだ長机を清掃の方が拭いていました。内部を歩くと足音がしっかり天井や左右の壁に反響します。残響もかなりたっぷりあるので、思わず歩みが慎重になります。いつかヨーロッパの教会を訪れたとき、教会内部がこれだけ響くのは訪れる人々に静かな所作を求めるため、と言われたことを思い出しました。
歴史ある建造物としての価値はもちろんですが、
僕は宮崎でこれほど残響豊かな空間は出会ったことがない、と思いました。帰り際に職員の方に、何か音楽やアート系のイベントはされているんですか?と尋ねました。県主催のイベントのときは開放してますが、一般の方にお借りいただくことは出来ないんです、今は主に会議で使われています、とのこと。なんだか勿体ないなあ、と正直思いました。でもこれから使用したい、という人が声をかけていけば変わるのではないか、と思いました。
会議がないときは、内部の見学はどなたでも可能とのことです。ぜひ一度ご覧になってみて下さい。

===================================
宮崎市の測量/土地家屋調査士/行政書士事務所の「共同事務所グループ」です。
宮崎県にて地域に根ざした確かな技術と知識で、
測量・設計・開発行為・土地・建物(表題部)登記申請・不動産に関する専門家として
皆様の不動産に安心をご提供いたします。