弊社に入社したてのころ、社員同士が「これOthersではどんげなっちょるとじゃろかい」とか、「ちょっとOthersで見てさぁ」という会話を聞いて、はあー仕事用語に英語がさらっと出てくるなんて、うちの会社はなんてインターナショナルなんじゃろかいと感心したものでした。しかし1か月ほどして実際に現場作業に出るようになって、この「Others」の正体がわかります。
「字図(あざず)」
コッテコテの日本語でした。
字図とは、明治時代の前期に日本全国で作成された、地積図を指します。字とは、大字(おおあざ)○○、というときの「あざ」ですね。法務局に行って字図の閲覧を申し込むと、本当に古い和紙に筆で書かれた地図が出てきます。これを業界用語では「和紙」と呼んだりします。こうした古い地図と今の地図を見比べつつ、登記簿情報を調べていくと、その土地が最初はどのように区割りで、それがどのような経緯をたどって今の状態になったのかがおおよそわかります。
土地の境界を確定する際には、こうした資料も重要になります。普通の方は「字図」など見たことも聞いたこともないと思いますが、わたくしたちの境界確定測量の際に立会いをお願いしたときには必ず皆さんにそのコピーをお配りしますので、もしかしたらお宅の土地の「字図」が見られるチャンスがあるかもしれませんね。
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